30日で学ぶ高校英語|Day20【動名詞のおはなし①動名詞・総論】

これまでは、現在分詞の中で、動詞の”~ing”という表現を扱っていました。しかし、同じ動詞の”~ing”を用いる表現でも、違う働きをするものがあります。

それが「動名詞」というもので、中学2年で初めて習う内容となります。意味は「~すること」となるため、to不定詞の名詞的用法との異同についてもしっかり理解しておきたいところです。

今回は、そもそも動名詞とはどういった言葉なのか、ということから、動名詞の使い方、熟語までフォローする「動名詞のおはなし」を進めてまいります。

 

そもそも、動名詞とは?

英語における動名詞は、動詞に”~ing”をつけることで、名詞のはたらきをする言葉を指します。”~ing”をつけることで、現在分詞と同じ形になるのですが、その機能が現在分詞と動名詞とでは異なることになります。

(例1-1)He is running on the road.

「彼は路上を走っている(状態である)」(現在分詞・進行形)

(例1-2)He likes playing sports.

「彼はスポーツをすることが好きだ」(動名詞)

文法上は、働きが異なるために、名称も異なっているのですが、いずれにしても、”~ing”が示しているものは、「~している場面」を映画のフィルムの1コマのように断片的にしたものです。”~ing”により切り取られた場面が、「~すること」という意味で用いられているのが、今回扱う動名詞ということになります。

 

動名詞の動詞的機能

動名詞のあとに、目的語や補語をとることができます。

(例2-1) We took part in painting the wall white yesterday.

「我々は昨日、壁を白く塗ることに参加した」

→ paintの他動詞の意味から、直後に「壁を」という目的語を置いています。

そして、「塗っている場面→塗ること」を表す”~ing”をつけることで、paintingと

なります。

(例2-2) In spite of his hardship, he grew up without becoming timid.

「困難な時期だったにもかかわらず、彼は憶病になる事なく育った」

→ becomeは、直後に形容詞や名詞などをとる、「なる」という意味の自動詞です。

becomingという動名詞になっても、もともとの自動詞の意味を活かすため、補語となることができます。

 

また、完了形や受動態をつくることができ、副詞句の修飾を受けることができることも特徴となります。

(例2-3)She is proud of having worked there.

「彼女はそこで働いていたことを誇りに思っている」(完了形)

→ この文では、【現在】誇りに思っているのは、【過去に】働いていたことを表しているので、一つ前の時制を使うために、誇りに思っている過去の内容について完了形を用いて表すことになります。そして、前置詞は名詞や形容詞の前に置かれる性質があるため、havingという動名詞を用いることになります。

 

(例2-4)He is proud of being appreciated by his boss.

「彼は上司に評価されていることを誇りに思っている」(受動態)

→ この文では、【能動態】として誇りに思っている内容は、【受動態】として評価されている内容を表しているので、誇りに思っている内容を表すためには、受動態の文法を用いる必要があります。そして、前置詞は名詞や形容詞の前に置かれる性質があるため、beingという動名詞を用いることになります。

 

動名詞の名詞的機能

動名詞の名詞的機能としては、まず、動詞の意味を持ったまま、主語・目的語・補語になることができるほか、冠詞や形容詞をつけることもできるということです。

 

(例3-1) Smoking in this room is strictly prohibited.

「この室内での喫煙は固く禁じられています」

→ この文では、「煙草を吸う」という動詞smokeの意味に、「すること」という”~ing”がつき、「煙草を吸うこと」という名詞として使われています。

 

(例3-2) A long driving sometimes makes me tired.

長時間運転することで、時々私は疲れてしまう」

→ この文では、動名詞「運転すること」に、不定冠詞aと形容詞longがつながっていて、「ある日の長時間」という状況を想起させています。

 

to不定詞との違い

to不定詞(名詞的用法)も動名詞も、「~すること」という意味がありますが、書き換えができるものとできないものがあります。toという言葉には、「矢印の先」というイメージがありますが、矢印の起点から先までの「動き」もイメージの中に入ってくることになます。他方、動名詞の”~ing”には、映画のフィルムの1コマのようなイメージがあります。

そのため、動名詞で表される「~すること」は、to不定詞の表現よりもずっと【静的】になります。このことから、本動詞の目的語に動名詞をとる場合には、本動詞の性質が次のようなものである必要があります。

 

【時に関係のない一般的な動作しかイメージしないもの】

*admit(認める) *enjoy(楽しむ) *excuse(許す) *finish(終える)

*imagine(想像する)

 

【消極的・回避的動作】

*avoid(避ける) *consider(よく考える) *deny(否定する)

*escape(免れる) *give up(やめる)  *mind(いやがる)

*postpone=put off(延期する) *stop(やめる)※

※stopは「~するために立ち止まる」の意味で使う場合、to不定詞をとる。

(例4-1) We all needed to come back to our office until 13 o’clock.

「我々は皆、13時までに職場に戻る必要があった。」

(例4-2) We had to put off opening our conference.

「我々は会議を開くことを延期しなければならなかった」

 

また、動名詞とto不定詞のどちらも目的語にとることのできる動詞があります。

少し使い分けをする場合がありますが、大方は【toは未来志向】【toは動的・能動】、【動名詞は静的・受動的】という捉え方でよいでしょう。

 

(例5-1)I need to clean my room. 「私は自分の部屋をきれいにする必要がある」

(例5-2)My room needs cleaning.「私の部屋は掃除する必要がある」

※部屋がひとりでに掃除するわけではありませんので、おのずと受動の

意味が含まれることとなります。

 

練習問題

26.次の(1)~(4)の英文①・②の組み合わせが、ほぼ同じ意味になるようにするとき、( )に当てはまる語句を答えましょう。

 

(1)① To collect difficult books is his strange hobby.

②(              ) difficult books is his strange hobby.

(2)① I’m proud that I have been evaluated as a good worker.

② I’m proud of (             ) (          ) (            ) as a good worker.

(3)① I’m reluctant to clean my room because I’m too tired.

② I mind (          ) my room because I’m too tired.

(4)① He denied the fact: he can draw picture well.

② He denied (            ) able to draw picture well.

 

練習問題25.の答え

(1)①If you go there, you can find the station.

②If ( going ) there, you can find the station.

「そこに行けば、あなたは駅を見つけるでしょう」

 

(2)①When we got to the hotel, we were tired up.

②( When ) ( getting ) to the hotel, we were tired up.

「ホテルに着くと、我々は疲れ果てていた」

 

(3)①He advised that I should go to bed early. I’m going to sleep early tonight.

②( Advised ) by him, I’m going to sleep early tonight.

「彼のアドバイスを受け、私は今日早く寝る予定だ」

 

(4)①In fact, I don’t want to quit smoking.

②Frankly ( speaking ), I don’t want to quit smoking.

「率直に言うと、私は煙草を吸うことをやめたくない」

 

(5)①When it comes to playing music, I used to play the guitar.

②( Speaking ) of playing music, I used to play the guitar.

「音楽の演奏といえば、私はかつてギターを演奏していたのだ」

 

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