30日で学ぶ高校英語|Day3【分詞のおはなし① そもそも「分詞」とは?】

Day 3 【分詞のおはなし① そもそも「分詞」とは?】

 

Day2【英文の時制】の課の中で、進行形と完了形について少しだけお話させていただきました。進行形では”~ing”、完了形では”過去分詞”を、それぞれ用いて表現するのですが、その前に、”~ing”や”過去分詞”の性質についてお話することで、進行形や完了形のことが、もっとイメージしやすくなるかと考えています。

このDay3では、【実際のところ、どういう意味なの?】という、動詞の「分詞」についてお話したいと思います。

 

そもそも「分詞」とは?

分詞とは、動詞と形容詞の意味を分け持つ言葉を表します。動詞と形容詞ということですので、【動作をしている状態】や【動作がされる状態】をイメージして頂けるとよいでしょう。

ここで3つ、例文を挙げながら説明したいと思います。

 

まずは、現在分詞の例からです。

(例1)She is listening to music now. 「彼女は今、音楽を聴いています

そもそも、be動詞には、「存在」というイメージがありますので、日本語にすると「ある/いる」という意味になります。そして、直後にくる動詞「聴く」が、現在分詞listening「聴いている(状態)」となっています。

よって、この文の日本語をもう少し噛み砕くと「彼女は今、音楽を聴いている状態にあります」となります。

 

次に、過去分詞を使った文を2つご紹介します。

(例2)This chair was made in Malaysia. 「この椅子はマレーシアで作られました

(例3)I have already done my homework. 「私は宿題をすでにし終えている。」

それぞれの英文の意味を、もう少し噛み砕いてみましょう。

例2では、この椅子がマレーシアで「作られた状態にあった」ということを表しています。

例3では、私はすでに宿題を「終えた状態を持っている」ということを表しています。

 

例1は進行形、例2は受動態、例3は完了形の文で、それぞれの説明については、それぞれの課で改めてしたいと思いますが、いずれも共通しているのは

【している状態】

【された状態】や【行為の終わりごろの状態】

という、動詞と形容詞のそれぞれの意味や働きを併せ持つ「分詞」を使っていることです。

 

動詞の「相」と分詞の働き

動詞には、「基本相」「進行相」「完了相」という、3つの「相」が存在しています。そして、これらの「相」が、分詞と切っても切り離せない関係にあります。

それでは、分詞の持つ働きを考えるために、次の図をご覧ください。

※動名詞でも”~ing”を使いますので、「現在分詞」というよりは、”~ing”のイメージと考えていただいた方がよろしいかと思います。

 

つまり、現在分詞の”~ing”には、「行為の場面を切り取る」働きがあり、過去分詞には、「行為の終わりごろの場面を表す」働きがあります。

したがって、進行形では、「している(場面を切り取った)状態」ということで、be動詞+現在分詞”~ing”が用いられることになるのです。

そして、行為の終わりごろには、行為の結果を受ける対象の存在がイメージされます。このことから、受動態では、【行為の終わりごろの(場面として、その行為を受け取る状態】であるとして、be動詞と過去分詞がセットになるというわけです。

また、完了形では、【行為の終わりごろの場面を持っている】という意味で、have+過去分詞というセットになるということです。

 

分詞の形容詞的な機能

ここまでは、動詞の動作を中心とした分詞の説明でしたが、分詞は「動詞と形容詞の働きを分け持つ」ので、次に、形容詞を中心とした説明をいたします。

 

形容詞的機能を持つ分詞は、修飾したい名詞の前後に置かれますが、2文を1文にするという働きもあります。

 

【現在分詞を用いた例】

修飾される名詞に「~している」という意味が加わります。

(例4)This running dog often barks.「この走っているは、よく吠える。」

この文では、This dog is running. It often barks.という2文を1文にしています。

(例5)The car running in front of me is expensive.「私の前を走っているは高価だ」

この文では、This car is running in front of me. It is expensive.という2文を1文にしています。

(例6)I heard the baby crying at that time.

「私はその時、その赤ん坊が泣いているのを聞いた。」

この文では、 I heard (something). The baby was crying at that time.という2文を1文にしています。

 

【過去分詞を用いた例】

修飾される名詞に「~される」という意味が加わります。

(例7)The pavement will be covered with fallen leaves soon.

「舗道はすぐに落ちで覆われるだろう。」

(例8)This is the book written by him.「これは彼により書かれたです。」

(例9)I saw the wall painted. 「私はその壁が塗られているのを見た。」

 

形容詞的に扱われるので、(例6)や(例9)のような知覚動詞の目的語になったり、

(例10)I couldn’t make myself understood in English then.

「私はその時、自分の英語を通じるものにすることができなかった」のように、

【自分自身myself = わかってもらえない couldn’t (be) understood】という関係になるような補語になったりすることもあります。

 

練習問題

3.次の(1)~(7)の英文を、意味の通るように並べ替えましょう。

(1)私は昨日、公園内を走っている彼の兄に会いました。

I ( his / running / park / the / saw / brother / in ) yesterday.

(2)ここでは車のエンジンをかけっぱなしにしないでください。

( running / not / a car engine / leave / do ) here.

(3)私はあなたの名前が呼ばれるのを聞きましたよ。

( your / heard / called / name / I ).

(4)おぼれる者はわらをもつかむ。

( man / a straw / catch at / drowning / a / will ).

(5)誰かがあとをつけてきているのを感じる。

( me / feel / someone / following / I ).

(6)私は昨日、自転車の盗難に遭った。

( stolen / yesterday / had / my / I / bicycle ).

(7)彼は昨日、失意のうちに帰宅した

( came / discouraged / he / home ) yesterday.

 

練習問題2.の答え

(1) ウ will visit (単純未来)

(2) イ went (単純な過去)

(3) エ comes (歴史上の事実)

(4) ア fly (不変の真実)

(5) ウ quits(変更の予定のない事実)

 

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