30日で学ぶ高校英語|Day2【英文の時制】

はじめて英語の「過去形」について学んだ時、規則変化をする一般動詞には”d”か”ed”をつければよいものの、be動詞をはじめとした、不規則変化を覚えるのに、苦労された方も多いのではないでしょうか?

Day2は、英文の時制の基本的な考え方についてお伝えします。分類の中で、完了形や進行形も出てきますが、これらはまた別の課でお話しします。

 

英文の時制はたくさんある?

実は、英文の時制は、大きく分けると、現在形と過去形の2つしかないことになります。

「え!?進行形や未来形は?」

「完了形もあるでしょう?」

…はい。これらをひっくるめて、12の時制がある、と解説している参考書もあります。

下の表をご覧ください。

動詞・助動詞の最初の語に色がついているのがわかりますでしょうか。

実は、文の時制は、未来形であろうと完了形であろうと、【助動詞・動詞の時制で決まるのです。

 

たとえば、【意思・未来】を表す助動詞”will”には、過去形”would”がありますが、未来形の文の中では現在形の”will”を使っていますよね。

(過去形wouldについては、助動詞の課でご説明します。)

また、【完了】を表す助動詞”have”※ですが、過去完了形/過去完了進行形の中では、hadを使っていますよね。

(※厳密には、完了形に用いられるhave/hadも助動詞です。詳しくは、完了形の課でご説明します。)

 

上の12の分類を、時間の流れでとらえようとすると、次の図のようになります。

それぞれの時制の中に引かれている青い線は、ある時点を表します。

 

未来のことも「現在形」?

英語では、未来のことを表すには、助動詞のwillや、be going toをつけると教わったことでしょう。しかし、willやbeにも「過去形」が存在していますし、動詞自体の変化に「未来形」は存在していませんよね。

 

いま、未来に関する内容の2つの例文を出します。

 

(例1) I will go there tomorrow. 「私は明日、そこへ行くだろう。」

日本語を英語の語順にします。

【 私は/だろう/行く/そこへ/明日 】

→【 私は/(今を基準とした未来に、する)だろう/行く(ことを)/そこへ/明日 】

助動詞willは、「今を基準とした未来」として、動詞goにかかっています。つまり、現在形の文で、助動詞willが未来の内容である意味を補っていることになります。

 

(例2) I am going to visit there next week. 「私は来週、そこを訪れる予定だ。」

日本語を英語の語順にします。

【 私は/~である/<行く>/<方向>/訪問する/次の/週 】

→【 私は/(今)訪問する(行為をする方向にある状態=)予定である/次の/週 】

going toを「する方向にある状態」ととらえます。そして、それは現在の状態であるから、現在形のamを使っているわけです。(くわしくは、分詞や動名詞の課でご説明いたします。)

 

したがって、「未来のこと」も、未来の内容を表す助動詞やbe動詞を「現在形」にして表していることになります。

 

現在時制の使い方

be動詞以外は原形と同じで、主語が3人称・単数の場合は-(e)sをつけること、そして、現在時制を使うのは、「今現在のこと」を表すときに使うということは、中学英語でも習った内容でありましょう。

では、どのような場合に、現在時制を使うのでしょうか。

現在時制を使う場合は、次の4つとなります。

 

①現在の状態や習慣

I wake up at seven every morning. 「私は毎朝7時に起きます

②不変の真実や真理

Humans die someday. 「人はいつか死ぬものだ

③未来の表現の代用

・近い未来

I go there this afternoon. 「私は今日の午後、そこへ行く。」

※変更の見込みがない予定に使います。

・確定的

The train comes in two minutes. 「その列車は2分以内に来る。」

※ダイヤグラムで動く交通機関などに使います。

・条件節などで

I’ll go there when the bus comes. 「バスが来たら、私はそこへ行くだろう。」

※この文の主張は「行くだろう」がメイン(=主節)なので、助動詞は主節にのみ

つけることとなります。

④過去の表現の代用

・新聞の見出し

The Famous Actor Is Missing. 「有名な俳優、失踪

・歴史的な内容

Lyman starts geological survey in Hokkaido. (1876)

「ライマンが北海道の地質調査を始める(1876年)」

 

過去時制の使い方

規則変化動詞では、動詞の原形に-(e)dをつけ、不規則変化動詞ではその活用に従うことは、中学英語でも習ったことと思います。

では、具体的にどのような場面で使われるか、見ていきましょう。

 

①過去のある時点での行為や状態

Yesterday, we went to the park. 「昨日、私たちは公園に行った。」

②過去の習慣的動作、反復的な出来事

When I was a teenager, I played video games.

「私が10代のころは、テレビゲームをしていた

 

未来の表現

まず、未来といえばwillを思い浮かべる方も少なくないと思います。まず、このwillを用いたについてご説明します。

willには、助動詞「~だろう」だけではなく、実は名詞として「意思」という意味もあります。したがって、willのイメージする「未来」には、「単純未来」と「意思未来」という2つの考え方があります。

以下、例を見てみましょう。

 

【will の表す「未来」】

 

①単純未来…単純な未来のことを表します。

It will be sunny tomorrow. 「明日は晴れ(の状態)だろう

Someday, you will see what he said yesterday.

「いつか、あなたは彼が昨日言ったことがわかるでしょう

 

②意思未来…話し手の意思を反映した未来のことを表します。

I will be a doctor in the future. 「私は将来医者になるだろう。」

(←私は、将来医者になる意思を有している)

Will you buy this book to me? 「私にこの本を買ってくれますか。」

(←あなたは、私にこの本を買ってくれる意思を有していますか)

 

未来の表現には、willのほかにも、be going to という表現がありましたね。ひょっとしたら、同じ「未来」の表現だからと、will = be going to という覚え方をしている方は、いらっしゃいませんか?

 

たしかに、両者はともに「未来」の内容を表しますが、はっきりとした違いがあります。

それは、「実現可能性」の違いです。先ほども書きましたが、be going toには、

【する方向に向かう状態】

というイメージがあるからです。

 

では、be going to がなじむ表現の例を見てみましょう。

 

【be going to の表す「未来」】

①以前からするつもりの予定で、ほぼ確定していること

I’m going to visit Finland next year. 「私は来年、フィンランドを訪れる予定だ

②予兆や兆候があり、何かしそうな状態

He looks pale. He’s going to die. 「彼、顔色が悪いよ。死にそうだよ。」

※be about to も「今にもしそうだ」という意味ですが、be going to よりも差し迫っています。be about toを直訳すると、「もうする方向にある状態だ」からです。

Don’t worry. According to working diary, he’s going to have a vacation soon.

「心配ご無用。勤務予定表では、彼はすぐ休暇を取る予定だから。」

③単純未来でも、willを使うのになじまない場合

Are you seriously going to send money to him? 「彼に本気でするつもり?」

※will youにすると「依頼」の意味が強くなってしまいます。

 

練習問題

2.次の(1)~(5)の英文中の【  】内の表現として最も適切なものを、ア~エから選びましょう。

(1)He 【     】 there someday.「いつか彼はそこを訪れるだろう」

ア is going to visit  イ is to visit  ウ will visit  エ visits

(2)She 【     】 to park for running yesterday.

「彼女は昨日、ランニングのために公園に行った」

ア goes         イ went             ウ will go              エ is going to

(3)Horace Capron 【    】to Hokkaido. (1871)

「ホーレス・ケプロンが北海道に来る(1871年)」

ア went             イ goes              ウ came              エ comes

(4)Birds 【     】. 「鳥は飛ぶものだ」

ア fly                 イ will fly          ウ flew               エ are going to fly

(5)Next month, he 【    】his job due to labor regulation.

「来月、就業規則により彼は仕事を辞める」

ア is going to quit イ will quit  ウ quits  エ is to quit

 

練習問題1.の答え

(1)第2文型 You (S) are(V) not student(C).

(2)第4文型 He(S) gave(V) me(O1) this book(O2) yesterday.

(3)第5文型 She(S) always made(V) her son(O) happy(C).

(4)第4文型 Would(V’) you(S) pass(V) me(O1) the salt(O2), please?

(5)第2文型 He(S) will(V’) be(V) a scientist(C).

(6)第1文型 The long war(S) ended(V) just now.

(7)第3文型 How should(V’) I(S) give(V) the present(O) to him?

※助動詞はV’と表しています。

 

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