30日で学ぶ高校英語|Day13【助動詞のおはなし④ 変則的な法助動詞】

ここまで、基本的な法助動詞を紹介しましたが、法助動詞の中には、2語になるものや、平叙文であまり用いられないものもあります。助動詞だけで4課を割いているので、かなり奥の深い世界であることは否めませんね。

これからご紹介するものは、1つは不定詞型の助動詞で、ひょっとしたら中学英語で扱ったかもしれないのですが、used toなどです。もう1つは、本動詞と助動詞で意味の変わるもので、よく扱うdo以外のものです。

 

不定詞型~ought to used to

 

ought to do owe(負っている)ought~】

oughtには「すべき」という意味がありますが、もともとowe(負っている)が古英語で過去形になっていたものが転じて助動詞となったものです。この助動詞には過去形がなく、同じ「すべき」という表現であるshouldよりもやや強めの表現となります。

しかし、義務とはいっても、必要を表すmustよりは弱いため、忠告や確信の度合いが高い推量などに用いられます。また、否定のnotはought自体が助動詞であること、そして「する方向」という不定詞を否定することから、【大事な情報ほど文頭に近づく】という考え方により、oughtとtoの間に入れることになります。

 

(例1)You ought not to say such a silly thing now.

「君は今、そのようなばかげたことを言うべきではない

この例では、shouldn’tを使った場合よりもやや強めに、【言うことを負うものではない】というニュアンスでの忠告を表しています。

 

(例2) You ought to have started studying earlier.

「君はもっと早くから勉強を始めるべきだったのに

この例では、ought to に完了形を組み合わせ、【すべきだったことを負うものだ】というニュアンスから、「すべきだったのに」ということを表しています。

 

(例3) I sent an invitation card to him yesterday. He ought to come.

「私は彼に昨日招待状を送った。彼なら来てくれるはずだ

この例では、【彼は来ることを負うものだ】というニュアンスから、かなり確信を持って「来てくれる」ということを言っているものです。

 

この推量についても、完了形と合わせることで「したはずだったのに」という意味となる文を作ることができます。

(例4) He hasn’t arrived yet. He ought to have arrived now.

「彼はまだ到着していない。今頃到着しているはずなのに」

 

used to do ~習慣であった~】

usedという言葉自体は、動詞useの過去形、過去分詞形として覚えているかと思いますが、「慣れた」という形容詞の意味でとることもあります。「使った」「慣れた」というところから、「習慣として~したものだった」という意味で、used to doという表現を使います。不定詞ではなく動名詞にしてしまうと、get used to ~ingで「~することに慣れている」という、また別の表現になってしまうので注意が必要です。

 

(例3) I used to drink two cans of beer every night, but now I’ve quit.

「毎晩缶ビールを2本飲んでいたものだったが、今はやめた。」

この例では、「今はやめた」ということがはっきりと言われていますが、そもそもused to doの表現を使うと、「かつてはdoしていたが、今はしていない」というニュアンスが生じますので、覚えておきましょう。

 

(例4)There used to be a small park here and we hung around.

かつてここに小さな公園があって、我々はそこで遊んでいた」

この例では、過去にあった継続的な状態を表しています。

 

本動詞と助動詞の”need””dare”

needもdareも、本動詞としての用法と助動詞としての用法、いずれも存在しています。とはいっても、needもdareも、助動詞として用いられる場合には、多くの場合が否定文か疑問文となります。以下、例を挙げながら見てまいりましょう。

 

【助動詞としてのneed

本動詞と同様に「必要」というコアイメージがあるため、「する必要がある」という法助動詞扱いとなります。

(例5) We need not say that they often go on a date.

「我々は、彼らがよくデートに出かけることは言う必要はない

(例6) Need we say that?

「我々がそれを言う必要はありますか」

(→【まったくないだろう】という反語的に用いられることが多いです)

 

過去の表現で、needを用いて「する必要があったか」を述べる場合、表現の仕方で意味が変わるので注意が必要です。

(例7) We didn’t need to buy such an expensive car.

「私たちはそんな高価な車を買う必要などなかった

あくまでもneedを本動詞として扱った表現です。「必要としなかった」とい  う意味になります。実際にしたかどうかは、文脈によります。

(例8) I need not have bought such an expensive car.

「私はそんな高価な車を買う必要はかったのに

この文では、実際にはそうする必要がなかったのに、してしまったという意味になります。なぜなら、この表現を直訳すると「買ってしまったことを必要としない」という感覚になるからです。

 

【助動詞としてのdare

本動詞のdareは、「あえて~する」という意味になり、助動詞でも同じニュアンスとなります。

(例9)The building is falling. You dare not go.

「その建物は崩れかかっている。君があえて行くことはない

(例10)You started learning English. Dare you make a communication in English?

「君は英語を習い始めたところだね。あえて英語でコミュニケーションしてみようか

 

過去形を使う場合は、通例、dareを本動詞として扱います。

(例11)Did you dare (to) go there? 「あえてそこに行ってみたのですか」

 

dareを用いた慣用表現】

*How dare~?「よくも~できるね」

【あえてする気持ちがどのようなものかわからない】という非難を込めた表現です。

(例12)How dare you say that I am a pessimist!

よくも私が悲観主義者だと言えたものですね

*dare say~「たぶん~だろう」

【あえて言うならば】という表現です。

(例13) I dare say that he will get married soon.

たぶん彼はすぐに結婚するだろうね

 

 

練習問題

18.次の(1)~(4)にある①・②の英文の組み合わせが、それぞれほぼ同様の意味になるとき、(   )に適語を補いましょう。ただし、短縮形も1語とします。

 

(1)① We should turn the lights off soon. Teachers will come to our room.

② We (           ) (         ) turn the lights off soon. Teachers will come to our room.

(2)① We (          ) (          ) say that we lend money.

② It’s unnecessary for us to say that we lend money.

(3)① You say that I’m such a silly man. I’m so bothered.

② (          ) (            ) say that I’m such a silly man!

(4)① I had a habit of drinking too much alcohol, but I’ve quit.

② I (          ) (           ) drink too much alcohol, but I’ve quit.

 

練習問題17.の答え

(1) ①It’s necessary for you to buy a ticket here.

②You ( must ) buy a ticket here.

※ necessary から「必要」を思い浮かべて、mustを入れます。

 

(2) ①He is allowed to enter this area.

②He ( may ) enter this area.

※ be allowed to do 「doすることを許可されている」

→「してもよい」mayを入れます。

 

(3) ①We ( may/might ) have rain tonight.

②We are afraid that we have rain tonight.

※ be afraid that ~ 「~と心配している、残念ながら~」

→「かもしれない」のmayまたはmightを入れます。

 

(4) ①He said he stopped smoking, but he ( mustn’t/couldn’t ) ( have ) stopped because

he smells like cigarette.

②He said he stopped smoking. But we don’t believe what he said because he smells like cigarette.

※  ②を読むと「彼の言ったことは信じられない。なぜなら彼は煙草臭いからだ」となるので、「彼が煙草をやめたはずがない」と書き換える。

 

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

30日で学ぶ高校英語|Day22【仮定法のおはなし①3つの法と仮定法総論】

30日で学ぶ高校英語|Day7【動詞のおはなし①動詞・総論】

30日で学ぶ高校英語|Day2【英文の時制】

30日で学ぶ高校英語|Day1【文の仕組み】

30日で学ぶ高校英語|Day11【助動詞のおはなし②法助動詞と原義⑴】

30日で学ぶ高校英語|Day3【分詞のおはなし① そもそも「分詞」とは?】