基礎力+αの方に向けた翻訳のための英語の勉強法

翻訳の初歩、基礎固めのレベル+αの方に向けた英語の勉強法です。
翻訳の技術をはじめて身に着けるには、JTFのほんやく検定4級までを取得することをおすすめします。
JTFのほんやく検定はパソコンで自宅から受験できる検定です。4級までは6000円で受けられます。

翻訳の英語は、ずっと家にこもって誰にも会わずに身の振りには一切構わず勉強する姿勢と意気込みが必要であると何かで読んだことがあります。
翻訳なので、英語の発音の得手不得手は必要ありません。翻訳だけに絞るなら、スピーキングやリスニングは捨てるという選択肢もありますが、初心者の方にはあまりおすすめしません。翻訳だけに絞ると発音はいりませんが、他の英語を活用する仕事に携わる可能性が少しでもあるなら、スピーキングやリスニングを落とすのはかなり痛手であるからです。

相当レベルの高い翻訳の技術がある方なら別ですが、初歩の方はそこまでたどり着くのに何年もかかることを想定すると、発音の練習もしておいた方が無難です。リスニングや、とくにシャドーウィングで発音を練習する際は、必ず同性の方の話し声で、この方みたいな話し方になりたいと思う方の声で練習することをおすすめします。自分は異性の人の話し方でシャドーウィングを練習していて、オカマみたいな話し方になって失敗したことがあります。シャドーウィングは特徴のある異性の話し方で練習するのは危険ですので注意してください。

翻訳の英語の勉強法についてですが、もちろん勉強ですから一人で取り組むことになるのですが、だれか技術を指導してくれる方がいないと厳しいのが現状です。翻訳学校に通えるほど経済的な余裕がある場合はそれで十分ですが、そうでない場合は書籍やプロの方の訳文と照らし合わせながら自分で勉強するしかありません。
書籍については私の知っている限り、ほんやく検定の本(公式問題集)、それから英文翻訳術(安西徹雄 ちくま学芸文庫)、それから翻訳辞典(アルク)などの書籍がおすすめです。

後は翻訳コンテストに応募するというのがあります。
読売新聞のThe Japan Newsでは毎週日曜日(2016年8月現在 変更の可能性あり)隔週で翻訳コンテストを行っていますので、翻訳を志す人はチェックするべきです。
それからプロの翻訳レベルの仕事は無理でも、翻訳のボランティアならできるという方は翻訳のボランティアをインタ―ネットなどで探してみるといいです。報酬はありませんが、Twitterなどでも翻訳のボランティアを募集しています。

Amelia(アメリア)のサイトでは会費が少しかかりますが、翻訳の仕事やボランティアの募集情報を見ることができます。またConyacやGengoなど、インターネットを活用した翻訳の仕事ができるサービスもありますので、翻訳の勉強を活かしたい方は、どんどんトライアルを受けてみたら良いと思います。
ちなみにJTFのほんやく検定2級に受かった方は、合格者一覧に掲載され、翻訳の仕事を得られるチャンスにつながるようです。

英語の勉強の効果ははっきり目に見えるというわけではありません。しかし勉強していたときに自分で書いた訳文と、勉強しなかった時に自分が書いた訳文を見比べてみるとその効果に驚きます。はっきり言って、勉強から遠ざかると、失った英語力の大きさに気付かされると思います。1日でも英語の勉強をしない日があると、英語力は下がってしまいますので、常に英語力を高い状態でキープしていなければいけません。

私は上記のような取り組みで得た翻訳の英語力は、分かりやすい、読みやすい、はっきりした英訳文というだけでしたが、たったそれだけが英語力では大事な戦力になると感じました。高い英語力をキープしている人は、それをどこかで活かさなければいけません。チャンスを獲得する努力も勉強と並行しながら行うべきです。

もっと初歩的なレベルでは、翻訳の技術だけとらわれずに勉強することをおすすめします。一般的な英単語(日用会話レベル)や堅い文法書などで基礎をみっちり詰め込みましょう。基本の基の字が、この先英語を勉強する上で一番大事であるという事を忘れずに勉強することです。
すでに基本レベルの英語力が身についている方は、アドバンスで上記のような事に取り組んでみるべきだと思います。

29・H.S.

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