本当に聞き取れる！みるみるうちにリスニング力が付く５メソッド

多くの英語学習者の人たちが苦手としているリスニング。しかし、リスニング力が弱いままだと、いつまでたってもネイティブスピーカーとの会話に積極的に慣れず、全体的な英語能力が上達しません。今回は、リスニング力をしっかりと鍛える５メソッドをご紹介します。

間違ったリスニング学習は百害あって一利なし！即刻辞めよう

効果のほどが分かりにくいリスニング学習。間違った学習をしている人が多いのが事実です。リスニング学習の原則として「自分の身の丈に合った英語」を聞きながら成長するべきだ、というものがあります。いっとき、英語のシャワーというのが流行りましたが、例えばTOEICで700点にも満たないような人が、海外ドラマやラジオを垂れ流しにしていても効果はないのです。流れてくる英語のレベルが高すぎて全く理解できなければ、それはフランス語を流しているのと一緒のことです。

リスニング学習をするうえで気を付けるべきなのは、まったく手も足も出ない英語レベルの教材は避け、少し易し目の英語を繰り返し繰り返し聞くことなのです。変なプライドは捨ててしまいましょう。聞き取れる！という経験を積むことこそリスニング学習の肝なのです。

リスニングの基本、シャドウイングを始めよう

英語は言語で、言語とは音声にその起源をもつものです。よって、言語を学ぶ上で最重要となる感覚器官は口と耳です。このシャドウイングという学習方法は、耳と口を同時に使えるという点で、大変効率的に言語習得を促すものです。

やり方は簡単です。英語の音声を流し、１秒遅れくらいでその音声を音読して追いかける、ただそれだけです。それだけなのに結構難しいです。日本語でやるととっても簡単なのですが。その理由は、慣れていない言語の場合、単語と単語のくっつき方を体得しておらず、文の先読みができないからです。ですから必然的に１語１語丁寧に聞き取らなければなりません。シャドウイングは、「なんとなく聞く」という行為を許しません。全ての単語を聞き取らなければ発音をすることはできないからです。その点において、リスニング力の基礎を固めるのにはうってつけの学習方法なのです。

リスニングの応用、ディクテーションに挑戦しよう

ある程度シャドウイングができるようななったら、ディクテーションを始めましょう。ディクテーションとは、聞き取った英語をそのまま書き取っていくという学習方法です。書くという行為は、大変時間がかかるので、ディクテーションをこなそうと思ったら、ある程度単語と単語の繋がり方を体得し、文の先読みができないといけません。そういう意味でこの学習方法は、シャドウイングの一歩進化した形と言えます。シャドウイングで何回も頭に叩き込んだ英語をディクテーションする、という方法が最も一般的かつ効果的です。

結局何を聞けばいいの？という人のためのおすすめ英語素材

では、結局どのような英語音声を教材として使用すればよいのでしょうか？僕のおすすめは、二つあります。

一つ目は、CNNニュースです。アプリにもありますし、専用サイトもあります。公共のニュースということで、スラングなどはなく非常にきれいな英語です。時事ネタにも触れることができるため、海外事情に興味のある人にとっては特におすすめです。しかし、ニュースということで、固有名詞がやや多いため、ディクテーションをする難易度は上がります。

もう一つはTEDというプレゼンテーションです。これは、字幕システムが整っており、最高のリスニング教材といえます。アプリの場合、音声の速度まで調整することができます。それだけでなく、内容についても知的好奇心をそそられるものばかりです。

リスニングには英作文！これ本当です

最後に、リスニング力向上のために英作文もおすすめをしておきます。なぜ英作文？と疑問に思う方もいらっしゃるでしょうが、文の構造を理解し、先読み力を鍛える点において、英作文がリスニング力向上に与える影響は大です。我々が日本語を瞬間的に聞き取り理解できるのは、先読みの精度が学習言語に比べて抜群に高いからです。

言語というものは、スピーキング、リスニング、ライティング、リーディングとあらゆる能力が同時に成長するとき、最も効率的な言語習得が行われていると言えるそうです。なかでも、ライティングとリスニングの関係性が大変深いということは知っておいて損はないでしょう。