外資系企業にTOEICスコアは必要か|就職活動とTOEIC(第6話)

新卒の皆さんで外資系企業を希望されている方は居ますか。

最近は外資系ブームも過ぎ去り、日系企業に就職を希望する若者が多くなって来ていると聞いています。海外留学や海外赴任を志向する若者が減ってきている傾向と似ているでしょう。ただ、選択肢として外資系も残しておきたい人のために外資系におけるTOEICスコアについて少しご紹介したいと思います。

私は外資系のとあるメーカーに勤務していた経験があります。NY証券取引所に上場する超有名企業の日本法人です。そこで私は営業、ファイナンスの2部署を経験しました。それぞれの部署における英語の使用頻度を申しますと、営業についてははっきり言って全く、全く、使用しません。そうです。ここは日本なのでクライアントも皆日本の企業となるからです。唯一使う場面があるとしたら、偉くなってレポートラインに米国本社の役員等が入って来た場合や、日本法人に出向中の英語を話す上司がラインとなった場合かと思います。

すなわち、新卒レベルの話では、ほぼあり得ない状況でした、一方ファイナンスはと言うとレポート先が米国本社でしたので、担当といえどもメールはもちろん英語、資料も英語、会話も英語と英語だらけの生活に様変わりして驚いた記憶があります。当然上司も英語を話しますし、英語はコミュニケーションツールとして必要な状態に置かれることを覚悟してください。といっても皆最初からスコアが良かったかと言うと決してそんなことはありません。中途で入社して来る社員も700点台もあれば中くらいの位置には立てます。そんなものです。と言う事で、皆さんが新卒で外資系を目指す場合はとりあえず700点台を持っていれば全く問題ないでしょう。

では、外資系でTOEICの点数が低いとリストラされるという噂を聞いたという質問が寄せられました。企業によって考え方は違うので一概には言えませんが私はこれには否定的な見方をしています。リストラしたいと思った社員が、英語を上手く話せないのでそれを口実にというのが正直な理由かも知れません。つまり、英語力だけでリストラには追い込まれないはずですので、あまり心配する必要はありません。

ただ、英語が苦手なのにそもそも外資系?という疑問が生じなくもないので、まず、外資系を目指す時点で英語が好きであることは重要かもしれません。最終的にどの程度の英語力が必要になってくるかはポジション、職種によってもまちまちですが、総じて言えるのは外資系で偉くなりたい場合は英語力の上級は必須とお考え下さい。ただ、それが若手にすぐに求められるかと言うとそんなことは決してない、これが結論であると思います。 

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