さて一言でフィリピン留学と言っても大きく分けて行き先は二つに分かれる事でしょう。
一つはビジネス・文化・政治・経済の中心地であるマニラです。そしてもう一つは南の楽園セブです。日本でいえば東京に行くか大阪に行くかといった感じでしょうか。嫌、東京に行くか、沖縄に行くかの方が正しいかも知れません。
ではそれぞれの街の特徴をご説明いたしましょう。まず、マニラです。ここは言わずと知れたアジアの大都市のひとつです。人口もメトロマニラ(いわゆるマニラ首都圏)で言いますと、なんと2000万人を数えます。これは大阪、京都、神戸あたりの阪神経済圏と同等の規模です。とても大きな町ですので、ショッピングをするのでも便利です。そして、生活水準も他の地方と比べて高いため、きれいな環境で生活出来る可能性が高いです。
マニラの問題をあげると二つ挙げられます。一つ目は言わずと知れた大渋滞です。どれくらい渋滞するか、皆さん想像できますか。たった一キロメートル進むのに一時間ってこともざらです。特に夕方のラッシュアワー等は気を付けてください。全く時間が読めず、待ち合わせの約束なんてするもんじゃない(できっこない)と直ぐに理解することでしょう。
そしてもう一つの問題が治安の悪さです。ドゥテルテ政権になり、麻薬組織は撲滅の一途を辿っていると言われており以前よりは町が浄化されてきているとは思いますが、資金源を失った元麻薬組織が一般市民に牙をむき始めたという噂もちらほら聞こえてきます。必要のない夜間のお出かけは極力控えた方が無難でしょう。
さて、セブの方はと言いますと、とーっても南国な感じのするリゾート地です。一部は。この一部はってところが肝で、実はセブはある限られたエリアを抜けると普通のフィリピンの生活圏となります。人懐っこい性格のフィリピン人に触れるにはこのセブの方がマニラより良いかも知れません。セブは比較的治安もマニラより良いです。
但し、英語力はと言うと政治経済の中心地だけあって、マニラの方が数段高いと言われているのは事実です。もちろんセブの人間も日本人と比較したら圧倒的に英語力も兼ね備えていますが、ビジネス英語・公式な文書を各技術を学びたいと言う事でしたら、マニラが良いかも知れません。一方で、学校生活だけでなく、アフターファイブも充実させて、生きた英語力を付けたいと言う事でしたらセブがお勧めです。多くの機会があなたを待ち受けてくれることでしょう。離島へのショートトリップ等も可能です。選択肢は無限に広がりますね。