TOEICを初めて受ける人のためのパート7攻略法

TOEICを初めて受ける時、どのような準備をすればいいでしょうか。
TOEICはTest of English for International Communicationの略で、リスニングとリーディングの2パートで構成されるテストです。
今回は、リーディングのパート7、読解問題についてTOEICを初めて受ける方が心がけるべきことをご紹介します。

 

TOEICにおけるパート7の重要性

リーディングのパート7は、150〜300語程度の長文読解で、リーディングパートの半分を占めています。パート5と6が空欄補充の単語もしくは文法問題なので、かける時間を考慮すると、TOEICのリーディングはパート7にかける労力が最も大きいと言えます。
故にパート7の読解を苦手にする受験者は、高得点を狙うことはできないでしょう。
また、パート7はメール文書や広告などの読解がほとんどで、より現実社会にそくした能力が求められます。空欄補充はテストでしかやりませんが、メールや広告はどこに行っても読む機会があるからです。パート7を征服することは、TOEICのスコアだけではなく、普段の生活でも役に立つことでしょう。

 

時間と集中力との戦い

パート7の読解問題は、一つ一つにはそれほどの分量はありませんが、150〜300語程度の英文が、10個以上出題されます。初めて受ける方は、余程英文のメールや広告に慣れていない限り、時間が足りなくなることは必至です。またTOEICの英文は、ストーリーや情緒などが入る余地のない、ビジネス・実用的な英文ばかりで、決して読んでいて面白いものではありません。そうした英文が延々と10以上も続くと、集中力が続かないという事態も経験するでしょう。TOEICの読解は、いかに早く、正確に、文章の肝となる情報を抽出できるかにかかっています。真面目に一文ずつ読む時間はありませんし、そんなことをしていたら集中力はすぐに磨り減ってしまうでしょう。

 

パート7の解法① 問題文を読む

パート7の読解問題を解く時、何を始めにやるか。それは、問題文をよむことです。一つの文章に対して、2〜5個の問題が出題されていますので、文章に取り掛かる前に、問題文で何を訊かれているのか?を頭にインプットしてから読むように心がけてください。極端に言ってしまえば、問題に答えることさえできれば、答えに関与しない部分は読まなくても良いのです。問題文を読む際に注意して欲しいことは、選択肢の文は読まないことです。選択肢は間違いやフェイクが混ざっていますので、先に読んで先入観をつけてしまうと、誤解の原因となります。

 

パート7の解法② 業界用語や難単語に囚われない

問題文で何を訊かれているのかをインプットしたら、いよいよ本文に取り掛かりましょう。TOEICの本文は、ビジネス文書がほとんどで、聞きなれない単語もたくさんでてきます。どんなビジネスにも業種というものがあり、業界特有の固有名詞や表現が存在します。医療や機械産業に属していない人が、それらの業界語に精通するのは難しいでしょうから、一つの業界で通用するようなビジネス文書に、知らない単語が出て来るのは仕方がないことと言えます。これらの業界用語や難単語に囚われないことが重要です。

 

パート7の解法③ 問題文に該当する部分を探す

パート7の本文は、メールや広告なので、エッセイや小説のように巧みなレトリックは存在しません。用件と、その説明と、結果や対応策などが明確に示されています。そして問題文で訊かれることも、細かなディテールを訊くというよりは、「どんな用件の文書なのか?」「誰が誰に向けた文書なのか」「その用件はどのように対応されたのか」というような文書の肝となる部分を訊くものがほとんどです。いわゆる5W1Hが最も重要なのがビジネス文書であり、エッセイや物語にあるようなエスプリを入れる余地はないのです。故に問題文で訊かれる内容も5W1Hに即しています。いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どうやって行い、対処する(した)のか。現実のビジネスシーンでもこれだけの情報がわかれば、仕事は回っていきます。TOEICの読解に求められているのも、5W1Hの情報処理能力です。

 

パート7の解法④ 解答の仕方

私が大学受験に取り組んでいた時、問題文に該当しそうな部分を見つけても、すぐに問題に答えずに、文章全体のテーマや結論をしっかり捉えてから解答しなさいとよく言われました。しかしそれは、大学受験で出題される英文が、人文系の文章や物語文であった故であり、作者特有のレトリックや全体の流れを考慮しなければならないからでした。
TOEICの英文、つまりビジネス文書にそういったものはありません。ある意味では非常に即物的に情報が提示されます。分量も少なくせいぜい300語程度のものなので、問題文の答えを本文中に見つけたら、読んでいる途中に解答しても構わないと私は考えています。
文章全体を捉えてから解答する時間がない、というのも理由の一つです。情報を抽出したらすぐに解答してもいいですし、それが求められているのがTOEICです。もし答えが見つからなかった場合は、本文に戻って再確認すればいいのです。

 

まとめ

以上がTOEICのパート7を解く上での心構えとなります。何度も解いていくうちに、問題文のパターンや本文のどこに答えが書いてあるのかにも気づくようになるでしょう。まずは問題文で何を訊かれているのか、問いの該当部分が本文のどこにあるのかを探す練習を繰り返してください。TOEICの文章はいかに深く理解し味わうかではなく、いかに素早く必要な情報を抽出できるかの勝負です。物語の文章理解は教養やセンスが必要ですが、ビジネス文書の読解に必要なのは訓練です。繰り返し練習して、TOEICのパターンを会得しましょう。

 

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