今回は、英語面接における一連の流れとお作法として自己紹介の基礎知識と流れをご紹介します。
英語面接をする時に、最もポピュラーなのが自己紹介。普段の自己紹介は、謙遜することも重要で、自分をアピールするばかりではありませんが、面接は短い時間で自分のことを十分に知ってもらわなければならないため、存分にアピールする必要があります。
まずは握手と雑談から
ネイティブとの英語面接で、まず日本人の面接と違うことは、握手で始まるということです。
面接官と受験者という立場の違いを重んじる日本とは違い、特にアメリカ人は対等な関係で面接を始めることが多いです。握手をしながら名前を述べ、挨拶をし、天気や今日の調子、面接会場の場所など、軽い雑談をする可能性もあります。握手も雑談も日本の面接では見られない文化ではありますが、面食って慌てることなくこなしましょう。普段からネイティブの雑談に慣れておくことが対策になりますので、身近なネイティブや英会話学校でのチャットを楽しみましょう。
自分をアピールするためには
面接の自己紹介で自分をアピールするためには、事前の構成と練習が最も重要です。
自分の長所、短所、スキルや専門分野、職歴、将来の目標などを文字に起こしましょう。普段から自己アピールすることに慣れていない人は、自己分析を行う必要があります。
自己紹介は数ある面接の形式の中でも、最も簡潔に自分を表現しなければなりません。簡潔と簡単はイコールではなく、短い時間で相手で自分を理解してもらうためには、自分の特徴を自分自身で十分に理解することが必要なのです。文字に起こしたら音読することで内容を頭に浸透させ、できることなら誰かに聞いてもらい感想を求めましょう。聞き手がどう受け取るかが面接の最も重要なポイントだからです。
自己PR及びよくある質問の形式
握手と軽い雑談を行った後、必ずといっていいほど訊かれるのが、”Tell me about yourself.”という質問です。この質問は、1,2分で自己アピールをしてくださいと言われているのと同意なので、事前に考え練習した自己紹介で存分にアピールしましょう。
この自己アピールが終わると、さらに突っ込んだ質問がきます。
strength(長所)とweakness(弱点)はほぼ必ず訊かれるポイントです。どちらも嘘はいけませんが、weaknessをあまり正直に言うのも考えもの。必ずimprove(改善)する意思があることも添えましょう。その他、将来の目標や失敗談などが訊かれますので、なるべく簡素な言葉で具体的に答える練習をしましょう。
採用するメリットを訊かれる
英語面接でよくある質問に”Why should we hire you?”(あなたを何故雇うべきでしょうか？)や”What can you offer us?”(あなたは私たちにどんな貢献ができますか？)など、面接側が受験者を採用する(大学受験などなら合格させる)メリットを訊かれるものがあります。この質問は、自分のアピールをすると同時に、相手の目的と自分の能力が合致しているかも問われています。自己分析のみならず、面接をする側のこともある程度調べておかなければ答えることができません。会社や学校の理念などがある場合は、その文言に合致した答えが返せるように準備しておきましょう。
面接の終わりがけの質問
面接も終盤に差し掛かると、”Do you have any question for me?”(何か質問はありますか？)と訊かれることがよくあります。相手に興味を持っていることを示すために、必ず一つは質問をしましょう。しかしながら、既に面接内で話題になったことを質問をすると、話を理解していない・聞いていないと受け取られるので、避けなければなりません。面接では、実際に話の内容が聞き取れていない場合も多々ありますので、事前に2,3個の質問を用意しておいて、臨機応変に質問できると良いでしょう。
まとめ
以上が英語面接における自己紹介の基礎知識と流れです。例え短い時間の面接と言えども、前準備が非常に重要です。余程英会話表現に慣れた人は別ですが、英語面接においてアドリブは効かないと思った方が良いでしょう。加えて、形式的な日本の面接と違って、英語面接では明るく振る舞えるかどうかも試される場合があり、握手や雑談といったものも、慌てずにこなす能力が求められています。簡潔でわかりやすい自己アピールを心がけて練習し、普段からネイティブと話す機会も設けて、十分な対策をしましょう。
S.D
