TOEICスコアの意外な利用のされ方|就職活動とTOEIC(第2話)

前回は、TOEICを勉強している皆さんにはちょっとがっかりな内容であったかもしれません。今回はその逆のお話をさせていただこうと思います。

TOEICの高スコア者がそれでも就職戦線では、必要とされ、勝ち残る理由をご紹介いたします。実はTOEICは英語能力を図る単なるテストと申しましたが、企業はもう一つ別の角度からこのスコアを利用していることが判明しました。

総合商社に勤務する人事担当者はこう述べていました。「TOEICは実に良くできたテストで、いつ受けても同じ実力があれば同じスコアが出来る様に設計されている。これを利用しない手はない。」と切り出しました。これだけでは意味が全く分からなかったので先に進めてみました。すると、彼が続けて言ったのは「TOEICは戦略を立てやすいテストである。これは実はビジネスに似ている。英語力の無い人間でも一定の戦略を立てれば一定の結果を出すことが出来る試験なのだ。

ここでは、もともと海外生活が長い人間で且つ論理的思考のある人間の排除には使いにくいのであるが、ドメドメで生活して来た人間で高得点の人間は、そんな戦略的な行動を取ることが出来る可能性が高いと言える試験という意味で当社ではTOEICスコアを活用している」との内容でした。

つまり、英語力の指標としてではなく、テストで高得点を取る、といったミッションを達成する能力を見るための道具として用いている会社もあるということなのでした。新鮮な気持ちになりました。英語の試験の結果を英語以外の評価に使うという発想が私には無かったからです。

企業で働く人間は常に、「期限」が付きまといます。大学生で新卒の採用活動に参加している方の「期限」と言えば、まさに「面接時」です。ここにピークを持ってくる計画性がTOEICのスコア一つで示すことが出来るのです。ビジネスは常に結果が一番大切であると言われています。OB等の人脈を使って顧客を獲得するAさん、自らの人間力で顧客を魅了し契約を取るBさん、どちらの方法であっても会社にとっては問題ないのです。

結果を出してくれさえすれば。つまりTOEICについても、TOEICの専門学校に通って攻略法(一部批判がありますが)を習得する、もしくは外人さんと付き合いスコアをあげる女性もいます(あざといなんて言わせません)。でも企業からしたら、どんな手を使ってもコンプライアンスにひっかからない方法であればお構いなしなのです。

少しはTOEICを一生懸命勉強している皆さんの励みになる記事に今回はなっていましたでしょうか。
次回もスコアに関した話題を継続して見たいと思います。

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