当たり前だけど、帰国子女でもない限り、外国語は一から覚えるしかない。幼いころに潜在的に覚えるわけではないので、言葉を意図的に覚えなければ外国語が使えるようになんてなるわけない。
これは断言します。その前提で私は、中高時代に英単語の過酷な丸暗記を3か月ほど続けました。単語のレベルは大学受験レベルまでですが、それでもたぶん3000語以上はあったと思います。やり方は単純で、単語帳を丸2冊、暗記したのです。1日100単語読んで覚えるようにします。次の日はまず新しい100単語、終わったら前の日の100単語。5日間が終わったら、土曜日はその週の合計500単語の見直し。それを2周しました。
これを始める前は、わからない単語が文章の途中であっても、前後の文脈からなんとなく推測してそこそこ理解したつもりでいましたが、いざそこの文章が受験問題などで下線を引かれて和訳しろ、などと言われると正解が知らない分必ず減点されていましたし、文法が複雑な文章で意味をとるためには、その文章で繰り返し使われている単語がどういう意味かわからなかったりすると推測することも難しいというのがありました。
しかし、上記の丸暗記を経てからは、かなら英語の理解力が伸びました。文章を読むのにひっかからなくなったのです。推測の必要なし、そのものの意味が分かるから楽。そもそも日本語だって全部意味が分かるからスムーズに会話できる(当たり前ですが)わけで、歯抜けになってたら苦しいです。
そして何より、丸暗記英語をしたおかけで、社会人になってからも海外での仕事をすることができるようになりました。この効果はいろいろと波及していて帰国子女でもないのに、練習すれば英会話も苦労なくできるようになったし、若いころに覚えたものは今でもあまり忘れていません。TOEICだってちょっと勉強すれば900点取れました。これは単語の基礎がしっかりしているからです。
日本では丸暗記の弊害などという議論がまかり通っていて、なかなか苦労して覚えることを軽視するようになってしまいました。しかし、欧州の友達で数か国後しゃべれる人に感覚でやっているのかと聞いてみたところ、ちゃんと単語の勉強はするといってました。「だって覚えなきゃしゃべれないでしょ」と。欧米の言葉は似てるから? 違います。スペイン語とポルトガル語ならまだしも、彼は英語もいけるし、フランス語はネイティブに近いです。要は死ぬほど勉強してるんです。
というわけで単語を中心に丸暗記はこれからもしまくらなければ英語はうまくならないです。
めぐまれた環境にいるわけでもなければ。
36歳 ユウ